登録販売者:過去問[奈良]H29-9

主な医薬品とその作用【問081~090】

【問081】

月経及び婦人薬の適用対象となる体質・症状に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 加齢とともに卵巣からの女性ホルモンの分泌が減少していき、やがて月経が停止して、妊娠可能な
    期間が終了することを更年期という。
  2. 月経周期は、種々のホルモンの複雑な相互作用によって調節されており、乳腺で産生される
    ホルモンと、卵巣で産生される女性ホルモンが月経周期に関与する。
  3. 血の道症とは、臓器・組織の形態的異常がなく、抑鬱や寝つきが悪くなる、神経質、集中力の
    低下等の精神神経症状が現れる病態のことをいう。

No a b c
1
2
3
4
5

※登録販売者 平成29年出題地域試験問題より引用

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正解は4番です

【問082】

内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)の配合成分とその副作用の関係について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。

(配合成分) (副作用)
a グリチルリチン酸二カリウム 散瞳、口渇
b プソイドエフェドリン塩酸塩 不眠、神経過敏
c ベラドンナ総アルカロイド 偽アルドステロン症
d カルビノキサミンマレイン酸塩 眠気

  1. 1.(a,b)
  2. 2.(a,c)
  3. 3.(b,d)
  4. 4.(c,d)

※登録販売者 平成29年出題地域試験問題より引用

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正解は3番です

【問083】

歯槽膿漏薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 外用薬には、歯肉溝での細菌の繁殖を抑えることを目的として、セチルピリジニウム塩化物等の殺菌消毒成分が配合されている場合がある。
  2. 内服薬には、炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して、血液の凝固機能を
    正常に保つ働きがあるビタミンCが配合されている場合がある。
  3. コラーゲン代謝を改善して炎症を起こした歯周組織の修復を助け、また、毛細血管を強化して
    炎症による腫れや出血を抑える効果を期待して、ビタミンEが配合されている場合がある。

No a b c
1
2
3
4
5

※登録販売者 平成29年出題地域試験問題より引用

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正解は4番です

【問084】

次の記述は鼻炎用点鼻薬の配合成分に関するものである。( )にあてはまる字句として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。

交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を( a )させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを
目的として、( b )等の( c )成分が用いられる。

No a b c
1 拡張 クロルフェニラミンマレイン酸塩 アドレナリン作動
2 拡張 テトラヒドロゾリン塩酸塩 抗ヒスタミン
3 収縮 クロルフェニラミンマレイン酸塩 アドレナリン作動
4 収縮 クロルフェニラミンマレイン酸塩 抗ヒスタミン
5 収縮 テトラヒドロゾリン塩酸塩 アドレナリン作動

※登録販売者 平成29年出題地域試験問題より引用

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正解は5番です

【問085】

次の表は、ある眼科用薬の配合成分の一覧である。

ビタミンB6 ― 0.1%
アラントイン ― 0.06%
L-アスパラギン酸カリウム ― 1%
クロルフェニラミンマレイン酸塩 ― 0.01%
ネオスチグミンメチル硫酸塩 ― 0.003%
ナファゾリン塩酸塩 ― 0.003%

この眼科用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. ビタミンB6は、アミノ酸の代謝や神経伝達物質の合成に関与していることから、目の疲れ等の
    症状を改善する効果を期待して配合されている。
  2. アラントインは、炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促す作用を期待して配合されている。
  3. ネオスチグミンメチル硫酸塩は、目の調節機能を改善する効果を目的として配合されている。
  4. ナファゾリン塩酸塩は、新陳代謝を促し、目の疲れを改善する効果を期待して配合されている。

No a b c d
1
2
3
4
5

※登録販売者 平成29年出題地域試験問題より引用

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正解は1番です

【問086】

次の記述は点眼薬に関するものである。( )にあてはまる字句として、正しいものの
組み合わせを1つ選びなさい。なお、同じ記号の( )には同じ字句が入る。

一般用医薬品の点眼薬は、その主たる配合成分から、( a )、一般点眼薬、抗菌性点眼薬、アレルギー用点眼薬に
大別される。( a )は、涙液成分を補うことを目的とするもので、目の疲れや乾き、コンタクトレンズ装着時の
不快感等に用いられる。一般点眼薬は、目の疲れや痒み、結膜充血等の症状を抑える成分が配合されているものである。
アレルギー用点眼薬は、花粉、ハウスダスト等のアレルゲンによる目のアレルギー症状(流涙、目の痒み、結膜充血等)の
緩和を目的とし、( b )や抗アレルギー成分が配合されているものである。抗菌性点眼薬は、抗菌成分が
配合され、( c )やものもらい(麦粒腫)、眼瞼炎(まぶたのただれ)等に用いられるものである。

No a b c
1 人工涙液 ステロイド性抗炎症成分 結膜炎
2 人工涙液 抗ヒスタミン成分 結膜炎
3 コンタクトレンズ装着液 抗ヒスタミン成分 結膜炎
4 人工涙液 抗ヒスタミン成分 緑内障
5 コンタクトレンズ装着液 ステロイド性抗炎症成分 緑内障

※登録販売者 平成29年出題地域試験問題より引用

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正解は2番です

【問087】

次の記述は殺菌消毒成分に関するものである。( )にあてはまる字句として、正しいものを1つ選びなさい。

( )は、一般細菌類の一部(連鎖球菌、黄色ブドウ球菌などの化膿菌)に対する殺菌消毒作用を示すが、
真菌、結核菌、ウイルスに対しては効果がない。( )の作用は、過酸化水素の分解に伴って発生する活性酸素による
酸化、及び発生する酸素による泡立ちによる物理的な洗浄効果であるため、作用の持続性は乏しく、また、組織への
浸透性も低い。刺激性があるため、目の周りへの使用は避ける必要がある。

  1. アクリノール
  2. ポビドンヨード
  3. イソプロピルメチルフェノール
  4. クロルヘキシジン塩酸塩
  5. オキシドール

※登録販売者 平成29年出題地域試験問題より引用

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正解は5番です

【問088】

ステロイド性抗炎症成分を配合する外皮用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 末梢組織(患部局所)における炎症を抑える作用を示し、特に、痒みや発赤などの皮膚症状を抑えることを目的として用いられる。
  2. 水痘(水疱瘡)、みずむし、たむしに使用することができる。
  3. 広範囲に生じた皮膚症状や、慢性の湿疹・皮膚炎を適用対象とする。

No a b c
1
2
3
4
5

※登録販売者 平成29年出題地域試験問題より引用

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正解は2番です

【問089】

非ステロイド性抗炎症成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。

  1. イブプロフェンピコノールは、筋肉痛、関節痛、肩こりに伴う肩の痛み、腰痛、腱鞘炎、
    肘の痛み(テニス肘等)、打撲、捻挫に用いられる。
  2. サリチル酸グリコールは、吹き出物に伴う皮膚の発赤や腫れを抑えるほか、吹き出物(面皰)の
    拡張を抑える作用があるとされる。
  3. ケトプロフェンは、まれに重篤な副作用として光線過敏症を生じることがある。
  4. 喘息を起こしたことがある人では、インドメタシンが配合された外皮用薬の使用を避ける必要がある。
  1. 1.(a,b)
  2. 2.(a,c)
  3. 3.(b,d)
  4. 4.(c,d)

※登録販売者 平成29年出題地域試験問題より引用

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正解は4番です

【問090】

表在性真菌感染症とその治療に用いる医薬品に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。

  1. みずむし、たむしは、皮膚糸状菌(白癬菌)という細菌類の一種が皮膚に寄生することによって起こる疾患であるため、サルファ剤等の抗菌成分が用いられる。
  2. クロトリマゾールは、菌の呼吸や代謝を妨げることにより、皮膚糸状菌の増殖を抑える。
  3. 一般的に、じゅくじゅくと湿潤している患部に使用する医薬品の剤形は、軟膏又はクリームが適すとされる。
  4. 皮膚が厚く角質化している部分には、液剤が適している。
  1. 1.(a,b)
  2. 2.(a,c)
  3. 3.(b,d)
  4. 4.(c,d)

※登録販売者 平成29年出題地域試験問題より引用

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