医薬品に共通する特性と基本的な知識【問011~020】
【問011】
CJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
- CJDは、プリオンが脳の組織に感染し、次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。
- CJDは、細菌の一種であるプリオンが原因とされている。
- CJDは、プリオン不活化のための十分な化学的処理が行われなかったヒト乾燥硬膜が製品として流通し、脳外科手術で移植された患者に発生した。
- CJD訴訟を契機として医薬品・医療機器等安全性情報報告制度が創設された。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
3 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
5 | 正 | 誤 | 誤 | 誤 |
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問012】
次の記述はHIV訴訟に関するものである。( )にあてはまる字句として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
HIV訴訟は、( a )患者が、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が混入した原料( b )から製造された( c )製剤の
投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。
No | a | b | c |
---|---|---|---|
1 | 白血病 | 血漿 | 血液凝固因子 |
2 | 血友病 | 血小板 | アルブミン |
3 | 血友病 | 血漿 | アルブミン |
4 | 白血病 | 血小板 | アルブミン |
5 | 血友病 | 血漿 | 血液凝固因子 |
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問013】
次の記述は医薬品医療機器等法第4条第5項第4号に規定されている一般用医薬品の定義に関する
ものである。( )にあてはまる字句として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
医薬品のうち、その効能及び効果において人体に対する作用が( a )ものであって、薬剤師その他の医薬関係者
から提供された情報に基づく需要者の選択により使用されることが目的とされているもの(( b )を除く。)をいう。
No | a | b |
---|---|---|
1 | 著しくない | 要指導医薬品 |
2 | 著しい | 要指導医薬品 |
3 | 著しくない | 第一類医薬品 |
4 | 著しい | 第一類医薬品 |
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問014】
医薬品の不適正な使用と有害事象に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
- 一般用医薬品には、習慣性・依存性がある成分を含んでいるものはない。
- 一般用医薬品は、一般の生活者が自らの判断で使用するものであることから、その適正な使用を図っていく上で、販売等に従事する専門家の関与は必要ない。
- 選択された医薬品が適切ではなく、症状が改善しないまま使用し続けている場合、適切な治療の機会を失うことにもつながりやすい。
- 医薬品は、その目的とする効果に対して副作用が生じる危険性が最小限となるよう、使用する量や使い方が定められている。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問015】
一般用医薬品の販売時のコミュニケーションに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
- 医薬品の販売に従事する専門家においては、購入者等が、自分自身や家族の健康に対する責任感を
持ち、適切な医薬品を選択して、適正に使用しようとするよう、働きかけていくことが重要である。 - 購入者が適切な医薬品を選択し、実際にその医薬品を使用する人が必要な注意を払って適正に
使用していくためには、医薬品の販売に従事する専門家が、可能な限り、購入者側の個々の状況の把握に努めることが重要となる。 - 購入者等が医薬品を使用する状況は随時変化する可能性があるため、販売数量は一時期に使用する
必要量とする等、販売時のコミュニケーションの機会が継続的に確保されるよう配慮することも重要である。 - 購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しく、コミュニケーションが成立しがたい場合は、
個人のプライバシーに配慮し情報収集・情報提供とも行ってはならない。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
2 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
3 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
4 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
5 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問016】
プラセボ効果に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
- 医薬品を使用したときにもたらされる反応や変化は、薬理作用によるもののほか、プラセボ効果によるものも含まれる。
- プラセボ効果は、医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待や条件付けによる
生体反応、時間経過による自然発生的な変化等が関与して生じると考えられている。 - プラセボ効果は、客観的に測定可能な変化として確実に現れる。
- プラセボ効果によってもたらされる反応や変化は、望ましいもの(効果)のみである。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問017】
高齢者の医薬品の使用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
- 高齢者は、生理機能の衰えの他、喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている(嚥下障害)場合があり、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすい。
- 高齢者は、持病(基礎疾患)を抱えていることが多く、一般用医薬品の使用によって基礎疾患の症状が悪化したり、治療の妨げとなる場合がある。
- 一般に高齢者は、生理機能が衰えつつあるが、副作用を生じるリスクは若年時と同等である。
- 医薬品の使用上の注意においては、おおよその目安として60歳以上を「高齢者」としている。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問018】
妊婦若しくは妊娠していると思われる女性又は母乳を与える女性(授乳婦)の医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
- 母体が医薬品を使用した場合に、血液-胎盤関門によって、どの程度医薬品の成分の胎児への移行が防御されるかは、すべて解明されている。
- 妊娠の有無やその可能性については、購入者側にとって他人に知られたくない場合もあることから、
一般用医薬品の販売等において専門家が情報提供や相談対応を行う際には、十分に配慮することが必要である。 - ビタミンA含有製剤のように、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされているものがある。
- 医薬品の種類によっては、授乳婦が使用した医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することが
知られており、母乳を介して乳児が医薬品の成分を摂取することになる場合がある。
No | a | b | c | d |
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1 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
4 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
5 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問019】
医薬品と食品の相互作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
- 生薬成分が含まれた食品(ハーブ等)を合わせて摂取すると、生薬成分が配合された医薬品の効き目や副作用を増強させることがある。
- カフェインを含む医薬品とコーヒーを一緒に服用すると、カフェインの過剰摂取となることがある。
- 外用薬は、食品によって、その作用や代謝に影響を受けることはない。
No | a | b | c |
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1 | 正 | 誤 | 正 |
2 | 誤 | 正 | 誤 |
3 | 正 | 正 | 誤 |
4 | 誤 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問020】
医薬品の品質に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
- 医薬品は、適切な保管・陳列がなされたとしても、経時変化による品質の劣化は避けられない。
- 医薬品に配合されている成分の中には、適切な保管・陳列がなされなければ、医薬品の効き目
が低下したり、人体に好ましくない作用をもたらす物質を生じるものがある。 - 外箱等に表示されている「使用期限」は、開封・未開封を問わず、製品の品質が保持される期限である。
No | a | b | c |
---|---|---|---|
1 | 誤 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 誤 | 誤 |
3 | 正 | 正 | 誤 |
4 | 正 | 誤 | 正 |
5 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は3番です