登録販売者:過去問[奈良]H25-8

主な医薬品とその作用【問071~080】

【問071】

咳や痰が生じる仕組み及び鎮咳去痰薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 鎮咳去痰薬は、咳を鎮める、痰の切れを良くする、また、喘息症状を和らげることを目的とする医薬品の総称である。
  2. 咳はむやみに抑え込むべきではないが、長く続く咳は体力の消耗や睡眠不足をまねくなどの悪影響がある。
  3. 呼吸器官に感染を起こしたときは、気道粘膜からの粘液分泌が減少する。
  4. 咳は、気管や気管支に何らかの異変が起こったときに、その刺激により末梢神経系で引き起こされる反応である。
  1. 1.(a,b)
  2. 2.(a,c)
  3. 3.(b,d)
  4. 4.(c,d)

※登録販売者 平成25年出題地域試験問題より引用

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正解は1番です

【問072】

鎮咳去痰薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。

  1. ゴミシは、ユリ科のジャノヒゲ又はその同属植物の根の膨大部を用いた生薬で、鎮咳、去痰、滋養強壮
    等の作用を期待して用いられる。
  2. キキョウは、オオバコ科のオオバコの花期の全草を用いた生薬で、去痰作用を期待して用いられる。
  3. ナンテンジツは、メギ科のナンテンの果実を用いた生薬で、知覚神経・末梢運動神経に作用して咳止め
    に効果があるとされる。
  4. キョウニンは、バラ科のアンズの種子を用いた生薬で、体内で分解されて生じた代謝物の一部が延髄の
    呼吸中枢、咳嗽中枢を鎮静させる作用を示すとされる。
  1. 1.(a,b)
  2. 2.(a,c)
  3. 3.(b,d)
  4. 4.(c,d)

※登録販売者 平成25年出題地域試験問題より引用

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正解は4番です

【問073】

口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. グリセリンは、口腔内や喉に付着した細菌等の微生物を死滅させたり、その増殖を抑えることを目的として用いられる。
  2. ベンゼトニウム塩化物(塩化ベンゼトニウム)は、声がれ、喉の荒れ、喉の不快感、喉の痛み又は
    喉の腫れの症状を鎮めることを目的として用いられる。
  3. リゾチーム塩酸塩(塩化リゾチーム)は、ショック(アナフィラキシー)のような重篤な副作用を生じることがある。
  4. クロルヘキシジングルコン酸塩(グルコン酸クロルヘキシジン)が配合されたうがい薬については、
    口腔内に傷やひどいただれのある人では、強い刺激を生じるおそれがあるため、使用を避ける必要がある。

No a b c d
1
2
3
4
5

※登録販売者 平成25年出題地域試験問題より引用

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正解は4番です

【問074】

胃に作用する薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. ゲファルナートは、胃粘液の分泌を促す、荒れた胃粘膜の修復を促す等の作用を期待して配合されている。
  2. 合成ヒドロタルサイトは、過剰な胃液の分泌を抑える作用を期待して配合されている。
  3. ジアスターゼは、胃粘膜の炎症を和らげることを期待して配合されている。
  4. 炭酸水素ナトリウムは、苦味による健胃作用を期待して用いられるほか、消化成分として配合される場合もある。

No a b c d
1
2
3
4
5

※登録販売者 平成25年出題地域試験問題より引用

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正解は3番です

【問075】

次の記述に当てはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを1つ選びなさい。

体力中等度以下で、胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえ、疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすい人における、
胃炎、胃腸虚弱(胃アトニー)、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐に適すとされる。まれに重篤な副作用
として、肝機能障害を生じることが知られている。

  1. 人参湯
  2. 六君子湯
  3. 五積散
  4. 大柴胡湯
  5. 平胃散

※登録販売者 平成25年出題地域試験問題より引用

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正解は2番です

【問076】

腸に作用する薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 瀉下薬の配合成分には、腸管を直接刺激するもののほか、糞便のかさや水分量を増すものもある。
  2. 整腸薬の配合成分には、腸内細菌の数やバランスに影響を与えるもののほか、腸の活動を促すものもある。
  3. 整腸薬、瀉下薬では、医薬部外品として製造販売されている製品もあり、それらは配合できる成分やその上限量が定められていない。
  4. 止瀉薬の配合成分には、腸やその機能に直接働きかけるもののほか、腸管内の環境を整えて腸に
    対する悪影響を減らすことによる効果を期待するものもある。

No a b c d
1
2
3
4
5

※登録販売者 平成25年出題地域試験問題より引用

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正解は5番です

【問077】

浣腸薬に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。

  1. 半量を使用する用法がある場合、半量を使用したあとの残量を再利用すると感染のおそれがあるので
    使用後は廃棄する。
  2. 直腸の急激な動きに刺激されて、流産・早産を誘発することがあるため、妊婦又は妊娠していると
    思われる女性では使用を避けることが望ましい。
  3. 便秘の場合に排便を促すことを目的として、直腸内に適用される医薬品である。
  4. グリセリンは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで直腸を刺激する作用を
    期待して用いられる。

※登録販売者 平成25年出題地域試験問題より引用

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【問078】

次の記述に当てはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを1つ選びなさい。

体力中等度以上で、下腹部痛があって、便秘しがちな人における、月経不順、月経困難、月経痛、便秘、痔疾に適す
とされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う
下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。

  1. 大黄牡丹皮湯
  2. 大黄甘草湯
  3. 桂枝加芍薬湯
  4. 八味地黄丸
  5. 麻子仁丸

※登録販売者 平成25年出題地域試験問題より引用

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【問079】

駆虫薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。

  1. ピペラジンリン酸塩水和物(リン酸ピペラジン)は、蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すとされる。
  2. パモ酸ピルビニウムは、アセチルコリン伝達を妨げて、回虫及び蟯虫の運動筋を麻痺させる作用を
    示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
  3. サントニンは、回虫の自発運動を抑える作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
  4. カイニン酸水和物(カイニン酸)は、回虫に痙攣を起こさせる作用を示し、虫体を排便とともに
    排出させることを目的として用いられる。
  1. 1.(a,b)
  2. 2.(a,c)
  3. 3.(b,d)
  4. 4.(c,d)

※登録販売者 平成25年出題地域試験問題より引用

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【問080】

強心薬に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

  1. ゴオウは、ウシ科のウシの胆嚢中の結石を用いた生薬で、強心作用のほか、末梢血管の収縮による
    血圧上昇作用があるとされている。
  2. ジャコウは、シカ科のジャコウジカ又はその近縁動物の雄のジャコウ腺分泌物を乾燥したもので、
    強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高める作用があるとされている。
  3. ロクジョウは、シカ科のシベリアジカ等の雄の幼角を用いた生薬で、強心作用のみで、血行促進作用はないとされている。
  4. センソは、ヒキガエル科のシナヒキガエル等の毒腺の分泌物を集めたもので、これを配合した丸薬又は
    錠剤は、口中でよく噛んで服用することとされている。

※登録販売者 平成25年出題地域試験問題より引用

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