主な医薬品とその作用【問031～040】
登録販売者の試験問題について、徳島,香川,愛媛,高知は出題内容が共通です。
【問031】
口腔咽喉薬・含嗽薬及びその配合成分に関する次の記述について、正しいものの組み合わせを下欄から選びなさい。
- リゾチーム塩酸塩は、声がれ、喉の荒れ、喉の不快感、喉の痛み又は喉の腫れの症状を鎮めることを目的として用いられる。
- アズレンスルホン酸ナトリウム（水溶性アズレン）は、口腔内や喉に付着した細菌等の微生物の死滅や
増殖を抑えることを目的として用いられる。 - 含嗽薬は、食前に用いると効果的な殺菌消毒作用が得られる。
- ポビドンヨードが配合された含嗽薬では、使用によって銀を含有する歯科材料（義歯等）が変色することがある。
- 1.(a,c)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(b,d)
※登録販売者 平成26年出題地域試験問題より引用
正解は２番です
【問032】
胃腸に作用する薬に関する次の記述の正誤ついて、正しい組み合わせを下欄から選びなさい。
- 消化薬は、炭水化物、脂質、タンパク質等の分解に働く酵素を補う等により、胃や腸の内容物の消化を助けることを目的とする。
- 整腸薬は、胃液の分泌亢進による胃酸過多や、それに伴う胸やけ、腹部の不快感、吐きけ等の症状を緩和することを目的とする。
- 胃液分泌抑制成分であるピレンゼピン塩酸塩は、消化管や泌尿器の運動にほとんど影響を与えないため、排尿困難の症状がある人が
使用しても症状の悪化を招くおそれはない。 - 消泡成分であるジメチルポリシロキサン（別名ジメチコン）は、消化管内容物中に発生した気泡の分離を促すことを目的として
配合されいる場がある。
| No | a | b | c | d |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
| 2 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
| 3 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
| 4 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
| 5 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
※登録販売者 平成26年出題地域試験問題より引用
正解は３番です
【問033】
胃腸薬に配合される次の成分のうち、アルミニウムを含むため、透析療法を受けている人では
使用を避ける必要があるものについて、正しいものの組み合わせを下欄から選びなさい。
- アルジオキサ
- テプレノン
- スクラルファート
- ビサコジル
- 1.(a,c)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(b,d)
※登録販売者 平成26年出題地域試験問題より引用
正解は１番です
【問034】
腸の薬に関する次の記述の正誤ついて、正しい組み合わせを下欄から選びなさい。
- ピコスルファートナリウムは、胃や小腸では分解されないが、大腸に生息する腸内細菌によって
分解されて、大腸への刺激作用を示すことにより瀉下作用をもたらす。 - 次硝酸ビスマスは、長期連用した場合に精神神経症状（不安、記憶力減退、注意力低下、頭痛等）が
現れたと海外において報告があり、１週間以上継続して使用しないこととされてる。 - ヒマシ油は、小腸でリパーゼの働きによって生じる分解物が、小腸を刺激することで瀉下作用を
もたらすと考えられており、比較的瀉下作用が穏やかなため、主に乳幼児の便秘に用いられる。 - ロペラミド塩酸塩は、食べすぎ・飲みすぎによる下痢、寝冷えによる下痢のほか、食あたりや
水あたりによる下痢にも適用される止瀉薬である。
| No | a | b | c | d |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
| 2 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
| 3 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
| 4 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
| 5 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
※登録販売者 平成26年出題地域試験問題より引用
正解は３番です
【問035】
胃腸鎮痛鎮痙薬に配合される成分に関する次の記述ついて、正しいものの組み合わせを下欄から選びなさい。
- ロートエキスが配合された医薬品を使用した後は、散瞳による目のかすみ等が現れることがあるため、
乗物又は機械類の運転操作を避ける必要がある。 - パパベリン塩酸塩は、抗コリン成分であり、胃腸の痙攣を鎮める作用のほか、胃液分泌抑制作用も示す。
- ブチルスコポラミン臭化物は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示すとともに、
眼圧を低下させる作用があることから、緑内障の診断を受けた人も使用できる。 - オキセサゼインは、局所麻酔作用のほか、胃液分泌を抑える作用もあるとされ、胃腸鎮痛鎮痙薬と
制酸薬の両方の目的で使用される。
- 1.(a,c)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(b,d)
※登録販売者 平成26年出題地域試験問題より引用
正解は２番です
【問036】
浣腸薬及び駆虫薬に関する次の記述について、
浣腸薬及び駆虫に関する次の記述ついて、 浣腸薬及び駆虫に関する次の記述ついて、誤っているものを１つ選びなさい。
- 浣腸薬は、繰り返し使用すると直腸の感受性が低下し、効果が弱くなるため、連用しないこととされている。
- グリセリンが配合された浣腸薬は、肛門や直腸の粘膜に損傷があり出血しているときに使用すると、
グリセリンが傷口から血管内に入って、赤血球の破壊（溶血）を引き起こすおそれがある。 - 駆虫薬は、腸管内に生息する虫体や虫卵、腸管外に潜伏した幼虫（回虫の場合）に対し、駆虫作用を示す。
- パモ酸ピルビニウムは、蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示す駆虫薬であり、水に溶けにくい
ため消化管からの吸収は少ないとされる。
※登録販売者 平成26年出題地域試験問題より引用
正解は３番です
【問037】
強心薬に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下欄から選びなさい。
- センソは、ヒキガエル科のシナヒキガエル等の毒腺の分泌物を集めたものを基原とする生薬で、
強い強心作用を示し、一般用医薬品では、１日用量が５㎎以下となるよう用法・用量が定められている。 - ロクジョウは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬で、強心作用のほか、
末梢血管の拡張による血圧降下作用がある。 - リュウノウは、シカ科のマンシュウアカジカ又は雄のまだ角化していない、もしくは、わずかに角化した
幼角を基原とする生薬で、強心作用の他、強壮、血行促進等の作用があるとされる。 - ジャコウは、シカ科のジャコウジカの雄のジャコウ腺分泌物を基原とする生薬で、強心作用のほか、
呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高める等の作用があるとされる。
| No | a | b | c | d |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 正 | 正 | 正 | 正 |
| 2 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
| 3 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
| 4 | 誤 | 誤 | 誤 | 正 |
| 5 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
※登録販売者 平成26年出題地域試験問題より引用
正解は３番です
【問038】
高コレステロール改善薬に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下欄から１つ選びなさい。
- 大豆油不鹸化物（ソイステロール）は、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。
- リノール酸は、コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成するとされ、
肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。 - パンテチンは、低密度リポタンパク質（ＬＤＬ）等の異化排泄を促進し、リポタンパクリーゼ活性を高めて、
高密度リポタンパク質（ＨＤＬ）産生を高める作用がある。 - リボフラビンは、コレステロールから過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する
作用を有するが、摂取によって尿が黄色くなった場合は、ただちに使用を中止する必要がある
| No | a | b | c | d |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
| 2 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
| 3 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
| 4 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
| 5 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
※登録販売者 平成26年出題地域試験問題より引用
正解は２番です
【問039】
貧血用薬（鉄製剤）に関する次の記述について、正しいものの組み合わせを下欄から選びなさい。
- 鉄製剤の服用前後30分にビタミンＣを含む飲食物を摂取すると、鉄の吸収が悪くなることがある。
- 貧血のうち鉄製剤で改善できるのは、鉄欠乏性貧血のみである。
- 銅は、ヘモグロビンの産生過程で、鉄の代謝や輸送に重要な役割を持つことから、貧血用薬に配合されている
硫酸銅は、補充した鉄分を利用してヘモグロビンが産生されるのを助けることを目的としている。 - コバルトは、糖質・脂質・タンパク質の代謝をする際に働く酵素の構成物質であることから、貧血用薬
に配合されている硫酸コバルトは、エネルギー合成を促進することを目的としている。
- 1.(a,c)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(b,d)
※登録販売者 平成26年出題地域試験問題より引用
正解は３番です
【問040】
循環器用薬に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下欄から選びなさい。
- ユビデカレノンは、別名コエザイムＱ10とも呼ばれ、肝臓や心臓などの臓器に多く存在し、
エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける成分で、摂取された栄養素からエネルギーが産生される際にビタミンＢ群とともに働く。 - イノシトールヘキサニコチネートから遊離されたニコチン酸は、末梢の血液循環を改善する作用を示すとされる。
- ルチンは、ビタミン様物質の一種で、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。
- コウカは、末梢の血行を促して鬱血を除く作用があるとされる。
| No | a | b | c | d |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
| 2 | 正 | 正 | 正 | 正 |
| 3 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
| 4 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
| 5 | 誤 | 誤 | 誤 | 誤 |
※登録販売者 平成26年出題地域試験問題より引用
正解は２番です