1. あるイミダゾール系成分が配合されたみずむし薬でかぶれたことがある人は、他のイミダゾール系成分が配合された製品も
   避けることが望ましい。
2. 毛髪用薬である塩化カルプロニウムは、コリンエステラーゼによる分解を受けやすく、作用が持続しないとされる。
3. イオウは、皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることにより、角質軟化作用を示し、抗菌、抗真菌作用も期待され、
   にきび用薬等に配合されている場合もある。
4. ピロールニトリンは、菌の呼吸や代謝を妨げることにより、皮膚糸状菌の増殖を抑えるが、単独での抗真菌作用は弱いため、他の
   抗真菌成分と組み合わせて配合される。

1. 歯痛薬の殺菌消毒成分であるフェノールは、粘膜刺激を生じることがあるため、歯以外の口腔粘膜や唇に付着しないよう注意が必要である。
2. カルバゾクロムは、炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して外用薬に配合されるが、内服で用いると
   副作用が現れやすいため、内服薬には配合されない。
3. 歯痛薬は、歯の齲蝕（むし歯）による歯痛を応急的に鎮めるとともに、齲蝕の修復を行うことを目的とする一般用医薬品である。
4. 茵?蒿湯は、口内炎に適するとされる漢方処方製剤であり、構成生薬としてダイオウを含み、まれに重篤な副作用として肝機能障害が起こるとされる。

1. ニコチンは、交感神経系を興奮させる作用を示し、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用
   により、その作用を増強させるおそれがある。
2. 咀嚼剤は、菓子のガムのように噛んで唾液を多く分泌させ、ニコチンを唾液とともに飲み込むことにより本来の効果を発揮する。
3. インスリン製剤を使用している人が禁煙補助剤を使用した場合、ニコチンがインスリンの血糖降下作用に拮抗して、効果を妨げるおそれがある。
4. 禁煙補助剤は、喫煙を完全に止めた状態で使用するものではなく、使用しながら徐々に喫煙量を減らしていくものであり、禁煙達成には
   時間を要するため、６ヶ月以上の使用が推奨されている。

1. ビタミンＢ１は、脂質からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、腸管運動を抑制する働きもある。ビタミンＢ１主薬製剤は、
   塩酸チアミン等が主薬として配合された製剤であり、神経痛、下痢、脚気等の症状の緩和に用いられる。
2. リン酸リボフラビンナトリウムが主薬として配合された製剤の摂取により、尿が黄色くなることがある。
3. 一般用医薬品におけるビタミンＢ６の１日分量は4000国際単位が上限となっており、妊娠３ヶ月以内の妊婦、妊娠していると
   思われる女性及び妊娠を希望する女性では、過剰摂取に留意する必要がある。
4. コレカルシフェロールが主薬として配合された製剤の過剰摂取により、高カルシウム血症を発症することがあり、この初期症状として、
   便秘、嘔吐、食欲減退、多尿等が現れる。

髪や爪、肌などに存在するアミノ酸の一種で、皮膚におけるメラニンの生成を抑えるとともに、皮膚の新陳代謝を
活発にしてメラニンの排出を促す働き、また、肝臓においてアルコールを分解する酵素の働きを助け、アセトアルデヒド
と直接反応して代謝を促す働きがあるとされる。

1. タウリン
2. アスコルビン酸
3. システイン
4. ガンマ－オリザノール
5. アスパラギン酸ナトリウム

1. ブシは、キンポウゲ科のハナトリカブトの塊根であり、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を持つほか、鎮痛作用
   を示すが、アスピリン等と異なり、胃腸障害等の副作用は示さない。
2. 肥満症に用いられる漢方処方製剤については、どのような肥満症にも適するものであり、生活習慣の改善は重要ではない。
3. 清上防風湯は、構成生薬としてカンゾウを含み、にきびに適すとされるが、胃腸の弱い人では食欲不振、胃部不快感の副作用が
   現れやすい等、不向きとされる。
4. サイシンは、ウマノスズクサ科のウスバサイシン又はケイリンサイシンの果実を用いた、鎮痛、鎮咳、利尿等の作用を有する
   生薬であるが、その根及び根茎には、腎障害を引き起こすとされるアリストロキア酸が含まれている。

1. クレゾール石鹸液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示すが、ウイルスに対する殺菌消毒作用はない。
2. 手指又は皮膚の殺菌・消毒を目的とする消毒薬のうち、器具等の殺菌・消毒を併せて目的とする製品については、医薬品としてのみ製造販売されている。
3. 殺菌・消毒成分の原末や濃厚液を誤って飲み込んだ場合には、自己判断で安易に吐き出させることは避けるべきである。
4. イソプロパノールは、ウイルスに対する不活性効果がエタノールよりも高い。

1. ゴキブリの燻蒸処理により、成虫とともに卵にも医薬品成分が浸透し、殺虫することが可能である。
2. シラミの医薬品による防除方法として、殺虫成分のペルメトリンが配合されたシャンプーやてんか粉が用いられる。
3. ツツガムシが生息する可能性がある場所に立ち入る際には、専ら忌避剤による対応が図られるが、忌避剤の使用
   だけに頼らず、なるべく肌の露出を避けるなどの防御方法を心がけることが重要である。
4. クロルピリホスメチルは、コリンエステラーゼと不可逆的に結合してその働きを阻害することにより殺虫作用を示し、
   人が高濃度又は大量に曝露した場合、縮瞳、呼吸困難、筋肉麻痺等の症状が現れるおそれがある。

1. 妊娠検査薬は、検体が高濃度の蛋白尿の場合、非特異的な反応により擬陽性を示すことがあるが、
   糖尿の場合は、高濃度でも擬陽性を示すことはない。
2. 尿糖・尿蛋白検査薬の検査結果に影響を与える要因の１つとして、食事等の影響があり、通常、尿は弱酸性であるが、食事
   その他の影響で中性～弱アルカリ性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。
3. 尿糖の検査を行う場合、原則として早朝尿（起床直後の尿）を検体とし、激しい運動の直後は避ける必要がある。
4. 妊娠検査薬は、尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン（ｈＣＧ）の有無を調べるものであり、通常、実際に妊娠が成立してから
   ４週目前後の尿中ｈＣＧ濃度を検出感度としている。