主な医薬品とその作用【問051~060】
登録販売者の試験問題について、徳島,香川,愛媛,高知は出題内容が共通です。
【問051】
歯槽膿漏薬の配合成分と配合目的の関係について、正しいものの組み合わせを下欄から選びなさい。
(配合成分) | (配合目的) | |
---|---|---|
a | 塩化リゾチーム | 血液の凝固機能を正常に保つ。 |
b | アスコルビン酸 | コラーゲン代謝を改善して炎症を起こした歯周組織の修復を助け、毛細血管を強化して出血や炎症を抑える。 |
c | 酢酸トコフェロール | 歯肉溝での細菌の増殖を抑える。 |
d | 銅クロロフィリンナトリウム | 炎症を起こした歯周囲の組織修復を促し、歯肉炎に伴う口臭を抑える。 |
下欄
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問052】
消毒薬に関する次の記述について、正しいものの組み合わせを下欄から選びなさい。
- 塩化ベンザルコニウムは、陽性界面活性成分で、黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌、
カンジダ等の真菌類に殺菌消毒作用を示す。石鹸との混合により効果が高くなる。 - グルコン酸クロルヘキシジンは、一般細菌類、真菌類に対して比較的広い
殺菌消毒作用を示すが、結核菌やウイルスに対する殺菌消毒作用はない。 - 次亜塩素酸ナトリウムは、強い酸化力により一般細菌類、真菌類、ウイルス
全般に対する殺菌消毒作用を示す。 - エタノールは、微生物の蛋白質を変性させ、一般細菌類、真菌類、ウイルスに
対する殺菌消毒作用を示す。脱脂による肌荒れを起こしにくい。
下欄
- 1.(a,b)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問053】
禁煙補助剤(咀嚼剤)に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下欄から選びなさい。
- 噛むことにより、口腔内でニコチンが放出され、口腔粘膜から吸収されて循環血液中に移行する。
- ニコチンは交感神経系を興奮させる作用を有するので、アドレナリン作動成分が
配合された医薬品との併用により、その作用を低下させるおそれがある。 - 口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため、口腔内を酸性にするコーヒー
や炭酸飲料などの食品を摂取した後しばらくは使用を避けることとされている。 - 禁煙補助剤を菓子のガムのように噛むと唾液が多く分泌され、ニコチンが唾液
とともに飲み込まれるので、吐き気や腹痛等が現れにくくなる。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
2 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
4 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
5 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問054】
ビタミン成分に関する次の記述について、正しいものの組み合わせを下欄から選びなさい。
- 酪酸リボフラビンは、脂質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つため
に重要な栄養素である。摂取により、尿の色が黄色くなることがある。 - エルゴカルシフェロールは、尿細管でのカルシウムの排泄を促す。
- 塩酸チアミンは、炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、
神経の正常な働きを維持する作用がある。 - 酢酸レチノールは、体内の脂質を酸化から守る作用を示し、メラニンの
産生を抑える働きもあるとされる。
下欄
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問055】
漢方処方製剤に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下欄から選びなさい。
- 患者の証(体質及び症状)に適さない漢方処方製剤を使用したために症状が悪化することがある。
- 漢方処方製剤の使用により、間質性肺炎のような重篤な副作用を起こすことはない。
- 漢方薬は、個々の構成生薬の薬効とは別に、その処方自体が一つの有効成分として
独立したものという見方をすべきものである。 - 漢方処方製剤の用法用量において、適用年齢の下限が設けられていない場合は、
生後1ヶ月の乳児にも安心して使用できる。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
3 | 誤 | 正 | 誤 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
5 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問056】
次の漢方処方製剤のうち、カンゾウを含まないものを1つ選びなさい。
- 葛根湯
- 小青竜湯
- 黄連解毒湯
- 香蘇散
- 小建中湯
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問057】
殺虫剤の配合成分に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下欄から選びなさい。
ジクロルボス、ダイアジノン、フェンチオンに代表される( a )系殺虫成分の作用は、アセチルコリン
を分解する酵素(コリンエステラーゼ)と( b )に結合してその働きを阻害することによる。
高濃度又は多量に曝露した場合には、神経の異常な興奮が起こり、( c )、呼吸困難、筋肉麻痺等
の症状が現れるおそれがある。
No | a | b | c |
---|---|---|---|
1 | 有機リン | 不可逆的 | 縮瞳 |
2 | カーバメイト | 不可逆的 | 縮瞳 |
3 | 有機リン | 可逆的 | 縮瞳 |
4 | 有機リン | 不可逆的 | 散瞳 |
5 | カーバメイト | 可逆的 | 散瞳 |
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問058】
尿糖・尿蛋白検査薬に関する次の記述について、正しいものを1つ選びなさい。
- 原則として、尿蛋白の検査には早朝尿、尿糖の検査には食前の尿を検体とする。
- 出始めの尿では、尿道や外陰部などに付着した細菌や分泌物が混入することがある
ため、中間尿を採取して検査することが望ましい。 - 検査薬の検出する部分を長い間尿に浸すほど、正確な検査結果が得られる。
- 通常、尿は弱アルカリ性であるが、食事その他の影響で中性~弱酸性に傾くと、
正確な検査結果が得られなくなることがある。
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問059】
妊娠検査薬に関する次の記述について、誤っているものを1つ選びなさい。
- 採取した尿を放置すると、雑菌の増殖等によって尿中の成分の分解が進み、
検査結果に影響を与えるおそれがある。 - 妊娠検査薬は、妊娠の早期発見の補助として尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン
の有無を調べるものであり、その結果をもって直ちに妊娠しているか否かを断定することはできない。 - 尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモンの検出反応は、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンと
特異的に反応する抗体や酵素を用いた反応であり、温度に影響を受けることはない。 - 子宮外妊娠の場合には、検査結果が陰性となることがある。
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問060】
肌の角質化、かさつき等を改善する外皮用薬の配合成分とその特徴について、正しいものの組み合わせを下欄から選びなさい。
(配合成分) | (特徴) | |
---|---|---|
a | イオウ | 皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることにより、角質軟化作用を示す。 |
b | サリチル酸 | 角質成分を溶解することにより角質軟化作用を示す。 |
c | 白色ワセリン | 頭皮の落屑を抑える効果を期待して、毛髪用薬に配合されている場合がある。 |
d | 尿素 | 抗菌、抗真菌、抗炎症作用を期待して、にきび用薬等に配合されている場合がある。 |
下欄
- 1.(a,b)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は1番です