1. 鉄分の吸収は空腹時のほうが高いとされているが、消化器系への副作用を軽減
   するためには、食後に服用することが望ましい。
2. 鉄製剤を服用後、便が黒くなるのは、副作用であり、直ちに服用を中止しなければならない。
3. コバルトは赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンＢ12の構成成分で
   あり、骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸コバルトが配合されている場合がある。
4. 鉄分の摂取不足による鉄欠乏性貧血を防ぐためには、貧血の症状がみられる
   以前から予防的に鉄製剤を使用することが適当である。

1. 女性ホルモン成分は、長期連用により血栓症を生じるおそれがある。
2. 女性ホルモン成分は、妊娠中に摂取しても問題はない。
3. 当帰芍薬散は、女性の月経や更年期障害に伴う諸症状の緩和に用いられる。
4. ダイオウを含有する医薬品は、妊婦または妊娠していると思われる女性では、
   流産、早産を誘発するおそれがある。

1. 抗ヒスタミン成分は、肥満細胞から遊離したヒスタミンが受容体と反応する
   のを妨げることにより、ヒスタミンの働きを抑える作用を示す。
2. グリチルリチン酸二カリウムは、抗ヒスタミン成分である。
3. 塩酸ジフェンヒドラミンを含む医薬品については、母乳を与える女性は使用
   を避けるか、使用する場合には授乳を避ける必要がある。
4. メキタジンには、まれに重篤な副作用としてショック（アナフィラキシー）、
   肝機能障害、血小板減少を生じることがある。

1. 塩酸フェニレフリン、塩酸ナファゾリンは、交感神経系を刺激して鼻粘膜の
   血管を収縮させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげる。
2. グリチルリチン酸二カリウムは鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防止する。
3. クロモグリク酸ナトリウムは、アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎に対しては無効である。
4. 塩酸リドカインは肥満細胞からヒスタミンの遊離を抑えることにより、鼻アレルギー症状を緩和する。

1. 容器の先端が眼瞼や睫毛に触れないように注意しながら点眼する。
2. 一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではなく、むしろ鼻粘膜や喉から
   吸収されて、副作用を起こしやすくなる。
3. 点眼後は、数秒間、眼瞼を閉じて、薬液を結膜嚢内に行き渡らせる。その際、
   目頭を軽く押さえると、薬液が鼻腔内へ流れ込むのを防ぐことができ、効果的とされる。
4. ヒアルロン酸ナトリウムは、炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促すことを目的として配合される。

・ネオスチグミンメチル硫酸塩（メチル硫酸ネオスチグミン） 0.005%
・タウリン 1.0%
・Ｌ－アスパラギン酸カリウム 1.0%
・塩酸テトラヒドロゾリン 0.05%
・クロルフェニラミンマレイン酸塩（マレイン酸クロルフェニラミン） 0.03%
・イプシロン－アミノカプロン酸 1.0%

1. メチル硫酸ネオスチグミンは、結膜を通っている血管を収縮させて目の充血を
   除去することを目的として配合されている。
2. 塩酸テトラヒドロゾリンは、毛様体におけるアセチルコリンの働きを助けることで、
   目の調節機能を改善する効果を目的として配合されている。
3. 本剤は、緑内障の悪化や治療の妨げになるおそれはない。
4. 本剤を５～６日使用しても症状の改善がみられない場合は、漫然と使用を
   継続することなく専門家に相談がなされることが望ましい。

1. フェルビナク
2. ピロキシカム
3. ケトプロフェン
4. 吉草酸酢酸プレドニゾロン
5. イブプロフェン

1. 外皮用薬は、表皮の角質層が柔らかくなることで有効成分が浸透しやすくなる
   ことから、入浴後に用いるのが効果的とされている。
2. 貼付剤やパップ剤は、患部やその周囲に汗や汚れ等が付着した状態で貼付すると、
   有効成分の浸透性が低下するほか、剥がれやすくもなるため十分な効果が得られない。
3. 噴霧剤やエアゾール剤は、患部に十分な薬剤が浸透するように至近距離から
   噴霧し、連続して噴霧する時間は15秒以上とすることが望ましい。
4. 塗り薬（軟膏剤、クリーム）は、容器から直接指に取り、患部に塗布したあと、
   また指に取ることを繰り返して使用することが望ましい。

1. 硝酸オキシコナゾールは、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、
   細胞膜の透過性を変化させたりすることにより、その増殖を抑える。
2. 塩酸ブテナフィンは、患部を酸性にすることで、皮膚糸状菌の発育を抑える。
3. 患部が化膿している場合には、抗菌成分を含んだ外用剤を使用する等、
   化膿が治まってから使用することが望ましい。
4. 一般的に、じゅくじゅくと湿潤している患部には、液剤が適し、皮膚が厚く
   角質化している部分には、軟膏又はクリームが適している。