主な医薬品とその作用【問041~050】
登録販売者の試験問題について、関西広域連合(滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、徳島県)は出題内容が共通です。 ※令和元年度より関西広域連合構成府県として、6府県(滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、徳島県)が共通問題となりました。 ※令和5年度は、福井県も関西広域連合と同一の出題内容です。
【問041】
貧血用薬(鉄製剤)及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- 赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分である銅が配合されている場合がある。
- 消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として、ビタミンCが配合されていることがある。
- 服用後、便が黒くなる場合には、重大な副作用の可能性があるため直ちに服用を中止する。
- 貧血の症状がみられる以前から予防的に使用することが適当である。
a | b | c | d | |
1 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
2 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
3 | 誤 | 正 | 誤 | 誤 |
4 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
5 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 令和5年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問042】
次の成分を含む一般用医薬品の外用痔疾用薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
坐剤1個(1.75g)中:
成分 | 分量 |
リドカイン | 60 mg |
グリチルレチン酸 | 30 mg |
アラントイン | 20 mg |
トコフェロール酢酸エステル | 50 mg |
- リドカインは、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることがある。
- グリチルレチン酸は、比較的緩和な抗炎症作用を示す成分である。
- アラントインは、痛みや痒みを和らげることを目的として配合される局所麻酔成分である。
- トコフェロール酢酸エステルは、出血を抑えることを目的として配合される止血成分である。
a | b | c | d | |
1 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
2 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
3 | 誤 | 正 | 誤 | 誤 |
4 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
5 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 令和5年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問043】
婦人薬として用いられる漢方処方製剤のうち、カンゾウを含むものの組合せを一つ選べ。
- 当帰芍薬散
- 加味逍遙散
- 桂枝茯苓丸
- 桃核承気湯
1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)
※登録販売者 令和5年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問044】
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを一つ選べ。
比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの、月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち身、しもやけ、しみ、湿疹・皮膚炎、にきびに適すとされる。
- 桂枝茯苓丸
- 温清飲
- 桃核承気湯
- 当帰芍薬散
- 四物湯
※登録販売者 令和5年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問045】
鼻炎用内服薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- メチルエフェドリン塩酸塩は、依存性がある抗コリン成分であり、長期間にわたって連用された場合、薬物依存につながるおそれがある。
- ロラタジンは、肥満細胞から遊離したヒスタミンが受容体と反応するのを妨げることにより、ヒスタミンの働きを抑える作用を示す。
- トラネキサム酸は、皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として用いられる。
- クレマスチンフマル酸塩が配合された内服薬を服用した後は、乗物又は機械類の運転操作を避けることとされている。
a | b | c | d | |
1 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
4 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
5 | 正 | 正 | 正 | 正 |
※登録販売者 令和5年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問046】
鼻炎用点鼻薬の配合成分に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
- ナファゾリン塩酸塩は、鼻粘膜を通っている血管を拡張させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげる。
- ケトチフェンフマル酸塩は、ヒスタミンの働きを抑えることにより、くしゃみや鼻汁等の症状を緩和する。
- クロモグリク酸ナトリウムは、アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎に対しても有効である。
- リドカイン塩酸塩は、鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑えることを目的として配合される場合がある。
1(a、b) 2(a、c) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)
※登録販売者 令和5年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問047】
眼科用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- 人工涙液は、涙液成分を補うことを目的とするもので、目の疲れや乾き、コンタクトレンズ装着時の不快感等に用いられる。
- プラノプロフェンは、炎症の原因となる物質の生成を抑える作用を示し、目の炎症を改善する効果を期待して用いられる。
- ホウ酸は、角膜の乾燥を防ぐことを目的として用いられる。
- サルファ剤は、細菌及び真菌の感染に対する効果が期待できるが、ウイルスの感染に対する効果はない。
a | b | c | d | |
1 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
3 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
5 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
※登録販売者 令和5年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問048】
30歳女性が、目の充血があるため、次の成分の一般用医薬品の一般点眼薬を購入する目的で店舗を訪れた。
100mL中:
成分 | 分量 |
テトラヒドロゾリン塩酸塩 | 0.05 g |
グリチルリチン酸二カリウム | 0.25 g |
クロルフェニラミンマレイン酸塩 | 0.03 g |
パンテノール | 0.1 g |
アスパラギン酸カリウム | 1.0 g |
(添加物として、ベンザルコニウム塩化物、pH調整剤等を含む。)
この点眼薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- この医薬品には、結膜を通っている血管を収縮させて目の充血を除去することを目的としてテトラヒドロゾリン塩酸塩が配合されている。
- この医薬品に配合されるアスパラギン酸カリウムは、新陳代謝を促し、目の疲れを改善する効果を期待して配合されているアミノ酸成分である。
- この医薬品を点眼する際には、容器の先端が眼瞼(まぶた)や睫毛(まつげ)に触れないようにする。
- この医薬品は、ソフトコンタクトレンズを装着したまま点眼することができる。
a | b | c | d | |
1 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
2 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
3 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
5 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 令和5年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問049】
きず口等の殺菌消毒成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- ベンザルコニウム塩化物は、石けんとの混合により殺菌消毒効果が高まる。
- ヨードチンキは、ヨウ素をポリビニルピロリドン(PVP)に結合させて水溶性とし、ヨウ素が遊離して殺菌作用を示すように工夫されている。
- クロルヘキシジン塩酸塩は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対して殺菌消毒作用を示す。
- 消毒用エタノールは、皮膚への刺激性が弱いため、脱脂綿やガーゼに浸して患部に貼付することができる。
a | b | c | d | |
1 | 誤 | 誤 | 誤 | 正 |
2 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
3 | 誤 | 正 | 誤 | 誤 |
4 | 正 | 誤 | 誤 | 誤 |
5 | 誤 | 誤 | 誤 | 誤 |
※登録販売者 令和5年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問050】
外皮用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- 分子内にステロイド骨格を持たない非ステロイド性抗炎症成分として、デキサメタゾンがある。
- ケトプロフェンを主薬とする外皮用薬では、紫外線により、使用中又は使用後しばらくしてから重篤な光線過敏症が現れることがある。
- フェルビナクを主薬とする外皮用薬は、皮膚感染症に対して効果がなく、痛みや腫れを鎮めることでかえって皮膚感染が自覚されにくくなるおそれがある。
- インドメタシンを主薬とする外皮用薬は、妊婦又は妊娠していると思われる女性にも使用を推奨できる。
a | b | c | d | |
1 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
3 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
5 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
※登録販売者 令和5年出題地域試験問題より引用
正解は3番です