主な医薬品とその作用【問081~090】
登録販売者の試験問題について、茨城,栃木,群馬,山梨,新潟,長野は出題内容が共通です。
【問081】
胃腸に作用する薬とその成分に関する次の記述の正誤について、 正しい組合せはどれか。
- 医薬部外品として製造販売されている製品もあるが、それらは人体に対する作用が緩和なものとして、配合できる成分やその上限量が定められている。
- オウバク、ケイヒ等の生薬成分を配合した健胃薬は、味や香りが強いため、散剤をオブラートで包む等、味や香りを遮蔽する方法で服用することが適当である。
- セトラキサート塩酸塩は、体内で代謝されてトラネキサム酸を生じることから、出血傾向が強くなるおそれがある。
- ウルソデオキシコール酸は、胆汁の分泌を促す作用があるとされ、消化を助ける効果を期待して用いられる。
a | b | c | d | |
1 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
2 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
3 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
4 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
5 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 令和5年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問082】
胃腸に作用する薬とその成分に関する次の記述の正誤について、 正しい組合せはどれか。
- 制酸成分を主体とする胃腸薬については、酸度の高い食品と一緒に使用すると胃酸に対する中和作用が低下することが考えられる。
- 安中散、人参湯(理中丸)、平胃散、六君子湯は、いずれもカンゾウを含む。
- 一般用医薬品 で、 制酸と健胃のように相反する作用を 期待するものが一緒に配合されることはない。
- ゲファルナートはアルミニウムを含む成分であるため、透析を受けている人では使用を避ける必要がある。
a | b | c | d | |
1 | 正 | 正 | 正 | 正 |
2 | 正 | 誤 | 誤 | 誤 |
3 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
4 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
5 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
※登録販売者 令和5年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問083】
胃腸鎮痛鎮痙薬に含まれる抗コリン成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 抗コリン作用を示すアルカロイドを豊富に含む生薬成分として、ロートエキスが用いられる。
- 排尿困難の症状がある人に使用すると、排尿困難の症状を悪化させるおそれがある。
- 抗コリン成分が配合された医薬品を使用した後は、眠気等が現れることがあるため、自動車の運転を避ける必要がある。
- 抗コリン成分には、ブチルスコ ポラミン臭化物、ジサイクロミン塩酸塩、パパベリン塩酸塩がある。
a | b | c | d | |
1 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
3 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
4 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
5 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
※登録販売者 令和5年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問084】
浣腸薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 直腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがあるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避けるべきである。
- グリセリンが配合された浣腸薬が、肛門や直腸の粘膜に損傷があり出血しているときに使用されると、グリセリンが傷口から血管内に入って、赤血球の破壊(溶血)を引き起こすおそれがある。
- ソルビトールは、直腸内で徐々に分解して微細な気泡を発生することで直腸を刺激する作用を期待して用いられる。
- 炭酸水素ナトリウムは、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して用いられる。
a | b | c | d | |
1 | 正 | 誤 | 誤 | 誤 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
3 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
4 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
5 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 令和5年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問085】
腸及び腸に作用する薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 急性の下痢の主な要因として、体の冷えや消化不良、細菌やウイルス等の消化器感染、緊張等の精神的なストレスがある。
- トリメブチンマレイン酸塩は、重篤な副作用として肝機能障害を生じることがあるため、肝臓病の診断を受けた人では、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談するべきである。
- タンニン酸ベルベリンに含まれるベルベリンは、牛乳に含まれるタンパク質から精製される成分であるため、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。
a | b | c | |
1 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 誤 | 誤 |
3 | 誤 | 誤 | 正 |
4 | 正 | 正 | 正 |
※登録販売者 令和5年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問086】
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものはどれか。
体力中等度以下で、ときに便が硬く塊状なものの便秘、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹・皮膚炎、ふきでもの(にきび)、食欲不振(食欲減退)、腹部膨満、腸内異常醗酵、痔などの症状の緩和に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。また、本剤を使用している間は、他の瀉下薬の使用を避ける必要がある。
- 牛車腎気丸
- 四物湯
- 黄連解毒湯
- 麻子仁丸
※登録販売者 令和5年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問087】
駆虫薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 駆除した虫体や腸管内に残留する駆虫成分の排出を促すため併用する瀉下薬として、ヒマシ油を用いる。
- 駆虫薬は、食事を摂って消化管内に内容物があるときに使用すると、消化管内容物の消化・吸収に伴って駆虫成分 の吸収が高まることから、食後に使用することとされているものが多い。
- 駆虫薬は、一度に多く服用しても駆虫効果が高まることはなく、かえって副作用が現れやすくなるため、定められた1日の服用回数や服用期間を守って適正に使用されることが重要である。
- 駆虫薬は、腸管内に生息する虫体にのみ作用し、虫卵や腸管内以外に潜伏した幼虫(回虫の場合)には駆虫作用が及ばない。
a | b | c | d | |
1 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
2 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
3 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
4 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
5 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
※登録販売者 令和5年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問088】
痔疾用薬の配合成分とその配合目的との関係について、正しいものの組合せはどれか。
配合成分 | 配合目的 | |
a | デカリニウム塩化物 | 殺菌消毒作用 |
b | ジフェンヒドラミン塩酸塩 | 局所麻酔作用 |
c | アミノ安息香酸エチル | 収斂保護止血作用 |
d | プレドニゾロン酢酸エステル | 抗炎症作用 |
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(c、d)
※登録販売者 令和5年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問089】
痔及び痔疾用薬に含まれる成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 直腸粘膜と皮膚の境目となる歯状線より下部の、肛門の出口側にできた痔核を外痔核と呼び、排便と関係なく、出血や患部の痛みを生じる。
- 痔瘻は、肛門内部に存在する肛門腺窩と呼ばれる小さなくぼみに糞便の滓が溜まって、炎症・化膿を生じた状態をいう。
- 痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して、クロタミトンのような組織修復成分が用いられる。
a | b | c | |
1 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 正 | 正 |
3 | 誤 | 正 | 誤 |
4 | 誤 | 誤 | 正 |
※登録販売者 令和5年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問090】
点眼薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 点眼薬は、結膜嚢に適用するものであるため、通常、無菌的に製造されている。
- 点眼薬は、薬液が結膜嚢内に行き渡るよう一度に数滴点眼することで効果が増す。
- 医師から処方された点眼薬を使用している場合には、一般用医薬品の点眼薬を併用すると、治療中の疾患に悪影響を生じることがある。
- 一般用医薬品の点眼薬には、緑内障の症状を改善できるものがある。
a | b | c | d | |
1 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
2 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
4 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
5 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
※登録販売者 令和5年出題地域試験問題より引用
正解は3番です