人体の働きと医薬品【問051～060】
【問051】
骨及び骨格筋に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
- 胸骨の骨髄では、造血が行われない。
- 骨は、カルシウムやリン等の無機質を蓄える機能がある。
- 骨格筋の疲労は、乳酸の代謝に伴って生成するグリコーゲンが蓄積して生じる。
- 骨格筋は、随意筋である。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,c)
- 4.(b,d)
- 5.(c,d)
※登録販売者 平成23年出題地域試験問題より引用
正解は４番です
【問052】
次は、効果器に及ぼす交感神経系の作用を示した表である。ａ、ｂ、ｃにあてはまる字句として、
正しい組合せはどれか。
| 効果器 | 交感神経系の作用 |
| 心臓 | ａ |
| 目（瞳孔） | ｂ |
| 気管、気管支 | ｃ |
| No | a | b | c |
|---|---|---|---|
| 1 | 心拍数増加 | 散大 | 拡張 |
| 2 | 心拍数増加 | 収縮 | 拡張 |
| 3 | 心拍数増加 | 散大 | 狭窄 |
| 4 | 心拍数減少 | 収縮 | 狭窄 |
| 5 | 心拍数減少 | 散大 | 狭窄 |
※登録販売者 平成23年出題地域試験問題より引用
正解は１番です
【問053】
薬の吸収に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 一般に、消化管からの吸収は、医薬品成分が濃い方から薄い方へ拡散していくことによって
消化管にしみ込んでいく現象である。 - 鼻腔粘膜への局所作用を得るために用いられる点鼻薬であっても、その成分が循環血液中に移行
することがある。 - 内服薬の成分の消化管からの吸収量や吸収速度は、消化管の内容物や他の医薬品の作用による影響を受けない。
| No | a | b | c |
|---|---|---|---|
| 1 | 正 | 正 | 正 |
| 2 | 正 | 正 | 誤 |
| 3 | 正 | 誤 | 正 |
| 4 | 誤 | 正 | 誤 |
| 5 | 誤 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成23年出題地域試験問題より引用
正解は２番です
【問054】
薬の代謝及び排泄に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 循環血液中に移行した医薬品成分は、体内を循環するうちに代謝を受けて、体外へ排出されやすい脂溶性の物質に変化する。
- 循環血液中に移行した医薬品成分は、主として肝細胞内の酵素系の働きで代謝を受ける。
- 医薬品成分は、血液中で血漿蛋白質と結合し複合体を形成することにより、代謝を受けやすくなる。
| No | a | b | c |
|---|---|---|---|
| 1 | 正 | 正 | 誤 |
| 2 | 正 | 誤 | 正 |
| 3 | 正 | 誤 | 誤 |
| 4 | 誤 | 正 | 正 |
| 5 | 誤 | 正 | 誤 |
※登録販売者 平成23年出題地域試験問題より引用
正解は５番です
【問055】
医薬品の剤型に応じた適切な使用方法に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- チュアブル錠は、口の中で舐めたり噛み砕いたりして服用する剤型であり、水なしでも服用できる。
- 散剤を服用するときは、口の中での飛散を防ぐため、医薬品を口中に入れる前に少量の水（又はぬるま湯）を
口に含んだ上で服用するなどの工夫をした方がよい。 - カプセル剤は、容易に服用できるようにカプセルの原材料としてゼラチンが用いられており、水なしで服用する。
| No | a | b | c |
|---|---|---|---|
| 1 | 正 | 正 | 正 |
| 2 | 正 | 正 | 誤 |
| 3 | 正 | 誤 | 正 |
| 4 | 誤 | 正 | 誤 |
| 5 | 誤 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成23年出題地域試験問題より引用
正解は２番です
【問056】
皮膚粘膜眼症候群（スティーブンス・ジョンソン症候群）に関する記述の正誤について、正しい
組合せはどれか。
- 高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が、全身の皮膚、口や目等の粘膜に現れる。
- 原因と考えられる医薬品の服用後２週間以内に発症することが多いが、１ヶ月以上経ってから
起こることもある。 - 発症機序の詳細が明確にされており、発症と関連がある医薬品の種類も限られているため、発症を
容易に予測することができる。
| No | a | b | c |
|---|---|---|---|
| 1 | 正 | 正 | 誤 |
| 2 | 正 | 誤 | 正 |
| 3 | 正 | 誤 | 誤 |
| 4 | 誤 | 正 | 誤 |
| 5 | 誤 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成23年出題地域試験問題より引用
正解は１番です
【問057】
全身的に現れる医薬品の副作用に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
- ショック（アナフィラキシー）は、医薬品成分に対する遅延型の過敏反応である。
- 黄疸は、グロブリンが胆汁中へ排出されず血液中に滞留することにより生じる。
- 医薬品の使用が原因で血液中の血小板が減少し、鼻血、歯ぐきからの出血、手足の
青あざ(紫斑)や口腔粘膜の血腫等の内出血等の症状が現れることがある。 - 偽アルドステロン症は、医薬品と食品との相互作用で起こることがある。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,c)
- 4.(b,d)
- 5.(c,d)
※登録販売者 平成23年出題地域試験問題より引用
正解は５番です
【問058】
胃腸に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 医薬品の使用により胃や十二指腸の粘膜組織が傷害されると、胃のもたれ、食欲低下、胸やけ
などの症状が現れることがある。 - 医薬品の使用により胃や十二指腸の粘膜組織が傷害されると、消化管出血に伴って糞便が黒
くなることがある。 - 医薬品の使用によって腸管運動が麻痺して腸内容物の通過が妨げられると、腹痛やガス排出（おなら）の
停止、嘔吐、腹部膨満感を伴う著しい便秘が現れることがある。
| No | a | b | c |
|---|---|---|---|
| 1 | 正 | 正 | 正 |
| 2 | 正 | 正 | 誤 |
| 3 | 正 | 誤 | 正 |
| 4 | 誤 | 正 | 正 |
| 5 | 誤 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成23年出題地域試験問題より引用
正解は１番です
【問059】
医薬品の副作用として現れる間質性肺炎に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 間質性肺炎は、通常、原因となる医薬品を使用してから短時間（１時間以内）に起こる。
- 間質性肺炎は、悪化すると肺線維症に移行する場合がある。
- 間質性肺炎の症状は、かぜの症状との区別が容易である。
| No | a | b | c |
|---|---|---|---|
| 1 | 正 | 正 | 誤 |
| 2 | 正 | 誤 | 正 |
| 3 | 誤 | 正 | 正 |
| 4 | 誤 | 正 | 誤 |
| 5 | 誤 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成23年出題地域試験問題より引用
正解は４番です
【問060】
皮膚に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 薬疹は、特定の医薬品で起こることが分かっており、生じる発疹型は医薬品の種類で決まっている。
- 一度軽度の薬疹ですんだ人は、再度同種の医薬品を使用しても、副作用を生じることはない。
- 医薬品の使用によるかぶれ症状は、太陽光線（紫外線）に曝されて初めて生じることがある。
| No | a | b | c |
|---|---|---|---|
| 1 | 正 | 正 | 正 |
| 2 | 正 | 正 | 誤 |
| 3 | 正 | 誤 | 正 |
| 4 | 誤 | 正 | 誤 |
| 5 | 誤 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成23年出題地域試験問題より引用
正解は５番です