登録販売者:過去問[鳥取,島根,岡山,広島,山口・香川,高知,愛媛共通]令和4-7

主な医薬品とその作用【問061~070】

登録販売者の試験問題について、鳥取,島根,岡山,広島,山口,香川,愛媛,高知は出題内容が共通です。 ※令和4年度は、中国エリアと四国エリアが同一の出題内容です。 ※徳島県は令和元年度より関西広域連合の出題内容と共通となりました。

【問061】

次の成分を含むかぜ薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

 

<9錠中>
アセトアミノフェン 900mg
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩 3.5mg
デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物 48mg
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 60mg
無水カフェイン 75mg
へスペリジン 60mg
トラネキサム酸 420mg

 

  1. 一般の生活者にとって、かぜとインフルエンザとの識別は必ずしも容易ではないため、インフルエンザの流行期には、本剤のように解熱鎮痛成分がアセトアミノフェンのみからなる製品の選択を提案すること等の対応を図ることが重要である。
  2. 本剤には、眠気を促す成分は含まれていない。
  3. 本剤には、交感神経系への刺激作用により高血圧の症状を悪化させるおそれのある成分が含まれている。
  4. トラネキサム酸は、血液を凝固しにくくさせる作用があり、血液凝固異常のある人では、出血傾向を悪化させるおそれがあるので、治療を行っている医師等に相談するなどの対応が必要である。

1( a,b ) 2( a,c ) 3( a,d ) 4( b,c ) 5( c,d )

※登録販売者 令和4年出題地域試験問題より引用

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正解は2番です

【問062】

問1のかぜ薬の配合成分とその配合目的に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。

【配合成分】 【配合目的】
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩 くしゃみや鼻汁を抑える
デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物 咳を抑える
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 炎症による腫れを和らげる
ヘスペリジン 気管・気管支を広げる

1( a,b ) 2( a,c ) 3( a,d ) 4( b,c ) 5( c,d )

※登録販売者 令和4年出題地域試験問題より引用

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正解は1番です

【問063】

かぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  1. 葛根湯は、体力中等度以上のものの感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、肩こり、筋肉痛等に適すとされる。
  2. 麻黄湯は、胃腸の弱い人や発汗傾向の著しい人の鼻かぜ、気管支炎に適すとされる。
  3. 柴胡桂枝湯は、体力中等度又はやや虚弱で、多くは腹痛を伴い、ときに微熱・寒気・頭痛・吐きけなどのあるものの胃腸炎に適すとされ、副作用として膀胱炎様症状が現れることがある。
  4. 小青竜湯は、体力が充実して、粘性のある痰を伴う咳や鼻水が出るものの気管支喘息、鼻炎等に適すとされる。
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※登録販売者 令和4年出題地域試験問題より引用

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正解は5番です

【問064】

解熱鎮痛成分の働き及び副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  1. 大部分の解熱鎮痛成分による解熱作用は、末梢神経系におけるプロスタグランジンの産生抑制作用のほか、腎臓における水分の再吸収を促して循環血流量を増し、発汗を促進する作用も寄与している。
  2. 心臓病、腎臓病等の基礎疾患がない場合でも、解熱鎮痛薬を長期連用することにより、自覚症状がないまま徐々に臓器の障害が進行するおそれがある。
  3. アルコールは、解熱鎮痛成分の吸収や代謝に影響を与え、副作用を起こしやすくするおそれがあるため、解熱鎮痛薬の服用期間中は、飲酒を避けることとされている。
  4. いわゆる「アスピリン喘息」は、アスピリン特有の副作用であり、他の解熱鎮痛成分では生じない。
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※登録販売者 令和4年出題地域試験問題より引用

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正解は4番です

【問065】

解熱鎮痛成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  1. アスピリンは、ピリン系と呼ばれる解熱鎮痛成分であり、ショック等の重篤な副作用のほか、ピリン疹とよばれる薬疹が現れることがある。
  2. エテンザミドは、痛みの発生を抑える働きが作用の中心となっている他の解熱鎮痛成分に比べ、痛みが神経を伝わっていくのを抑える働きが強い。
  3. アセトアミノフェンは、他の解熱鎮痛成分に比べ、胃腸障害を起こしやすく、空腹時には服用しないこととされている。
  4. イブプロフェンは、アスピリン等に比べて胃腸への悪影響が少なく、一般用医薬品においても15歳未満の小児に使用することができる。
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※登録販売者 令和4年出題地域試験問題より引用

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正解は5番です

【問066】

鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 桂枝加朮附湯は、体力虚弱で、汗が出、手足が冷えてこわばり、ときに尿量が少ないものの関節痛、神経痛に適すとされる。
  2. 苡仁湯は、関節や筋肉のはれや痛みがあるものの関節痛、筋肉痛等に適すとされるが、体の虚弱な人には不向きとされる。
  3. 芍薬甘草湯は、筋肉の急激な痙攣を伴う痛みのあるもののこむらがえり等に適すとされ、体力に関わらず使用できる。
  4. 疎経活血湯は、体力中等度以下で、手足の冷えを感じ、下肢の冷えが強く、下肢又は下腹部が痛くなりやすいものの冷え性、腰痛、下腹部痛等に適すとされる。

※登録販売者 令和4年出題地域試験問題より引用

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正解は4番です

【問067】

眠気を促す薬及び眠気を防ぐ薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  1. 酸棗仁湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安、不眠などがあるものの不眠症、神経症に適すとされる。
  2. 不眠症の診断がなされた人でも、薬物治療が行われていなければ、一般用医薬品である催眠鎮静薬の使用を避ける必要はない。
  3. カフェインには、反復摂取により依存を形成するという性質があるため、「短期間の服用にとどめ、連用しないこと」という注意喚起がなされている。
  4. 眠気防止薬は、一時的に精神的な集中を必要とするときに、眠気や倦怠感を除去する目的で使用されるものであり、小児用としても認められている一般用医薬品がある。
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※登録販売者 令和4年出題地域試験問題より引用

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正解は3番です

【問068】

鎮暈薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  1. ジフェニドール塩酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。
  2. スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、他の抗コリン成分と比べて脳内に移行しにくいとされている。
  3. 胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐きけを抑えることを目的として、アリルイソプロピルアセチル尿素のような局所麻酔成分が配合されている場合がある。
  4. 3歳未満では、乗物酔いが起こることはほとんどないとされており、3歳未満を対象とした乗物酔い防止薬はない。
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※登録販売者 令和4年出題地域試験問題より引用

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正解は1番です

【問069】

次の成分を含む咳止め・痰を出しやすくする薬(鎮咳去痰薬)に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

<60mL中>
ジヒドロコデインリン酸塩 30mg
グアイフェネシン 170mg
クロルフェニラミンマレイン酸塩 12mg
無水カフェイン 62mg

 

  1. 一般の生活者が、本剤に加えて乗物酔い防止薬を購入しようとした場合、含まれる成分が重複する可能性はないため注意を促す必要はない。
  2. グアイフェネシンは、気道粘膜からの粘液の分泌を促進する作用を示す。
  3. ジヒドロコデインリン酸塩は、血液-胎盤関門を通過しないため、妊娠中の女性でも使用することができる。
  4. 本剤を長期連用や大量摂取することによって多幸感が現れることがあり、薬物依存につながるおそれがある。

1( a,b ) 2( a,c ) 3( b,c ) 4( b,d ) 5( c,d )

※登録販売者 令和4年出題地域試験問題より引用

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正解は4番です

【問070】

咳止め・痰を出しやすくする目的で用いられる漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  1. 甘草湯は、激しい咳、口内炎等に用いられるほか、外用として痔・脱肛の痛みにも用いられる。
  2. 五虎湯は、構成生薬にマオウを含まないため、心臓病、高血圧、糖尿病等の基礎疾患を有する者でも使用することができる。
  3. 半夏厚朴湯は、咽喉・食道部に異物感があり、ときに動悸、めまいなどを伴う不安神経症、神経性胃炎、咳等に適すとされる。
  4. 麦門冬湯は、体力中等度以下で、痰が切れにくく、ときに強く咳こみ、又は咽頭の乾
    燥感があるものの気管支炎、咽頭炎等に適すとされる。
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※登録販売者 令和4年出題地域試験問題より引用

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正解は4番です