主な医薬品とその作用【問051~060】
登録販売者の試験問題について、関西広域連合(滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、徳島県)は出題内容が共通です。 ※令和元年度より関西広域連合構成府県として、6府県(滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、徳島県)が共通問題となりました。 ※令和4年度は、福井県も関西広域連合と同一の出題内容です。
【問051】
毛髪用薬の配合成分とその配合目的としての作用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
配合成分 | 配合目的としての作用 | |
a | カルプロニウム塩化物 | アセチルコリンに類似した作用により、頭皮の血管拡張と毛根への血行を促進する。 |
b | エストラジオール安息香酸エステル | 女性ホルモンの作用により、脱毛を抑制する。 |
c | ヒノキチオール | 頭皮の脂質代謝を高め、余分な皮脂を取り除く。 |
d | カシュウ | 頭皮の血行を促進し、炎症を抑制する。 |
a | b | c | d | |
1 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 誤 | 誤 |
4 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
5 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
※登録販売者 令和4年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問052】
歯槽膿漏薬及び口内炎用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- セチルピリジニウム塩化物は、歯槽膿漏薬において細菌の繁殖を抑えることを目的として配合されている。
- イソプロピルメチルフェノールは、炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して配合されている。
- グリチルレチン酸は、歯周組織や口腔粘膜の炎症を和らげることを目的として配合されている。
- アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)は、口内炎時の口腔粘膜の組織修復を促す作用を期待して配合される。
a | b | c | d | |
1 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
5 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 令和4年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問053】
一般用医薬品の禁煙補助剤に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
- 禁煙補助剤は、鎮咳去痰薬、鼻炎用薬、痔疾用薬等のアドレナリン作動成分が配合された医薬品と併用すると、これら併用された医薬品の作用を増強させるおそれがある。
- 咀嚼剤は、ゆっくりと断続的に噛むことにより口腔内に放出されたニコチンが、主として腸管から吸収されて循環血液中に移行することにより効果を発揮する。
- 咀嚼剤は、口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため、コーヒーや炭酸飲料を摂取した後しばらくは使用を避ける。
- 禁煙補助剤の使用開始から1~2週間の間に、血中ニコチン濃度の上昇によって生じるニコチン離脱症状(イライラ感、集中困難、落ち着かない等)が現れることがある。
1(a、b)2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)
※登録販売者 令和4年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問054】
ビタミン主薬製剤に配合されるビタミン成分のうち、次の記述にあてはまる最も適切なものを一つ選べ。
炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、神経の正常な働きを維持する作用や、腸管運動を促進する働きがある。
その主薬製剤は、神経痛、筋肉痛・関節痛(肩・腰・肘・膝痛、肩こり、五十肩など)、手足のしびれ、便秘、眼精疲労(慢性的な目の疲れ及びそれに伴う目のかすみ・目の奥の痛み)の症状の緩和、脚気症状の緩和に用いられる。
- ビタミンA
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ビタミンB6
- ビタミンB12
※登録販売者 令和4年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問055】
滋養強壮保健薬の配合成分及び生薬成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- ヘスペリジンは、ビタミン様物質のひとつで、骨格筋に溜まった乳酸の分解を促す等の働きを期待して、滋養強壮保健薬に配合されている場合がある。
- ハンピは、 強壮、血行促進、性機能の亢こう進等の作用を期待して用いられる。
- グルクロノラクトン は、肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがあるとされる。
- アミノエチルスルホン酸(タウリン) は、筋肉にのみ存在し、細胞の機能が正常に働くために重要な物質である。
a | b | c | d | |
1 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
2 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
3 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
4 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
5 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
※登録販売者 令和4年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問056】
漢方の特徴・漢方薬使用における基本的な考え方に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- 漢方薬とは、古来に中国において発展してきた伝統医学で用いる薬剤全体を概念的に広く表現する時に用いる言葉である。
- 現代では、一般用医薬品の漢方処方製剤として、 処方に基づく生薬混合物の浸出液を濃縮して調製された乾燥エキス製剤を散剤等に加工したもののみが、市販されている。
- 漢方薬を使用する場合、漢方独自の病態認識である「証」に基づいて用いることが、有効性及び安全性を確保するために重要である。
- 漢方の病態認識には、虚実、陰陽、気血水、五臓などがある。
a | b | c | d | |
1 | 正 | 正 | 正 | 正 |
2 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
3 | 誤 | 誤 | 誤 | 正 |
4 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
5 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
※登録販売者 令和4年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問057】
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを一つ選べ。
体力中等度以下で、疲れやすく、汗のかきやすい傾向があるものの肥満に伴う関節の腫れや痛み、むくみ、多汗症、肥満症(筋肉にしまりのない、いわゆる水ぶとり)に適すとされる。
- 黄連解毒湯
- 清上防風湯
- 防風通聖散
- 大柴胡湯
- 防已黄耆湯
※登録販売者 令和4年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問058】
消毒薬、殺菌消毒成分及びその取扱い上の注意に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- 酸性やアルカリ性の消毒薬が目に入った場合は、中和剤を使って早期に十分な時間(15分間以上)洗眼するのがよい。
- サラシ粉などの塩素系殺菌消毒成分は、強い酸化力により、一般細菌類、真菌類に対し殺菌消毒作用を示すが、大部分のウイルスに対する作用はない。
- エタノールは、微生物のタンパク質の変性作用を有し、結核菌を含む一般細菌類のみならず、真菌類に対しても殺菌消毒作用を示す。
- クレゾール 石ケン液の原液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、大部分のウイルスに対して殺菌消毒作用を示す。
a | b | c | d | |
1 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
3 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
4 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
5 | 誤 | 誤 | 誤 | 正 |
※登録販売者 令和4年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問059】
殺虫剤・忌避剤及びその配合成分に関する 記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- 忌避剤は、衛生害虫が疾病を媒介するのを防止する効果に加え、虫さされによる痒みなどの症状を和らげる効果を有する。
- 野外など医薬部外品の殺虫剤(蚊取り線香など)の効果が十分には期待できない場所では、忌避剤を用いて蚊による吸血の防止を図る。
- ディートを含有する忌避剤は、生後6ヶ月未満の乳児については、顔面への使用を避け、1日の使用限度(1日1回)を守って使用する必要がある。
- スプレー剤となっている忌避剤を顔面に使用する場合は、直接顔面に噴霧せず、いったん手のひらに噴霧してから必要な場所に塗布する等の対応が必要である。
a | b | c | d | |
1 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
3 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
5 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 令和4年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問060】
一般用検査薬の妊娠検査薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
- 妊娠検査薬は、通常、実際に妊娠が成立してから4週目前後の尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン濃度を検出感度としている。
- 一般的な妊娠検査薬は、月経予定日を過ぎて概ね1週目以降に検査することが推奨されている。
- 妊娠検査薬の検出反応は、検出対象となる物質と特異的に反応する抗体や酵素を用いたものであるため、検査操作を行う場所の室温が極端に高温の場合には影響を受けるが、室温が極端に低温の場合には影響を受けにくい。
- 経口避妊薬や更年期障害治療薬などのホルモン剤を使用している人では、妊娠していなくても検査結果が陽性となることがある。
a | b | c | d | |
1 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
5 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 令和4年出題地域試験問題より引用
正解は2番です