人体の働きと医薬品【問021~030】
登録販売者の試験問題について、鳥取,島根,岡山,広島,山口は出題内容が共通です。
【問021】
人体の構造と働きに関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
なお、2箇所の( a )、( b )内はいずれも同じ字句が入る。
ヒトの体は、( a )が集まって構成されており、関連する働きを持つ( a )が集まって( b )を作り、複数の( b )が組み合わさって一定の形態を持ち、
特定の働きをする器官が形成される。
No | a | b |
---|---|---|
1 | 細胞 | 組織 |
2 | 細胞間質 | 細胞 |
3 | 組織 | 細胞 |
4 | 細胞 | 細胞間質 |
5 | 細胞間質 | 組織 |
※登録販売者 平成27年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問022】
消化器系と酵素に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
- 唾液腺から分泌される唾液には、デンプンをデキストリンや麦芽糖に分解する消化酵素(プチアリン。
唾液アミラーゼともいう。)が含まれ、また、味覚の形成にも重要な役割を持つ。 - 胃腺からは、塩酸(胃酸)のほか、ペプシノーゲンなどが分泌される。
- 空腸で分泌される腸液(粘液)に、インスリンやグルカゴンなどの酵素が加わり、消化液として働く。
- 膵液は、トリプシノーゲンのほか、アミラーゼ(膵液アミラーゼ)、リパーゼなど、多くの消化酵素を含んでいる。
※登録販売者 平成27年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問023】
喉頭に関する記述のうち、正しいものはどれか。
- 肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織で、周囲を毛細血管が網のように取り囲んでいる。
- 鼻腔と口腔につながっている部分で、消化管と気道の両方に属する。
- 咽頭から肺へ向かう気道が左右の肺へ分岐するまでの部分で、その粘膜は線毛上皮で覆われている。
- 咽頭と気管の間にある軟骨に囲まれた円筒状の器官で、発声器としての役割もある。
※登録販売者 平成27年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問024】
血球とその特徴に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
(血球) | (特徴) | |
---|---|---|
a | 単球 | リンパ節、脾臓等のリンパ組織で増殖し、 細菌、ウイルス等の異物を認識したり、 それらに対する抗体を産生する。 |
b | 赤血球 | 脾臓で産生されるが、数が少なすぎたり、 ヘモグロビン量が欠乏すると、貧血症状が現れる。 |
c | 好中球 | 白血球の約60%を占め、感染が起きた組織に遊走して集まり、 細菌やウイルス等を食作用によって取り込んで分解する。 |
d | リンパ球 | 白血球の約5%と少ないが最も大きく、 強い食作用を持ち、血管壁を通り抜けて組織の中に 入り込むことができる。 |
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 正 | 正 |
2 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
3 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
4 | 誤 | 誤 | 誤 | 誤 |
5 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成27年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問025】
泌尿器系に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 腎臓には内分泌腺としての機能はない。
- 腎小体では、血液中の老廃物が濾過され、原尿として尿細管へ入る。
- 副腎皮質では、アルドステロンが産生・分泌される。
- 尿のほとんどは水分で、ホルモンは含まない。
- 1.(a,b)
- 2.(b,c)
- 3.(c,d)
- 4.(a,d)
※登録販売者 平成27年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問026】
目に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 眼球の外側は、正面前方付近(黒目の部分)のみ透明な角膜が覆い、その他の部分は結膜という
乳白色の比較的丈夫な結合組織が覆っている。 - 涙腺は、涙液を分泌する涙道と、涙液を鼻腔に導出する涙器からなる。
- 水晶体は、その周りを囲んでいる毛様体の収縮・弛緩によって、近くの物を見るときには丸く
厚みが増し、遠くの物を見るときには扁平になる。
No | a | b | c |
---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 誤 |
4 | 誤 | 誤 | 正 |
5 | 誤 | 正 | 誤 |
※登録販売者 平成27年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問027】
耳に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 鼓室は、耳管という管で鼻腔や咽頭と通じている。
- 耳介は、軟骨組織が皮膚で覆われたもので、外耳道の軟骨部に連なっている。
- 前庭は、水平・垂直方向の加速度を感知する部分(耳石器官)と、体の回転や傾きを感知する
部分(半規管)に分けられる。 - 内耳は、鼓膜、耳小骨、耳管からなる。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
4 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
5 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
※登録販売者 平成27年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問028】
外皮系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 皮膚は、表皮、真皮、内皮の3層構造からなる。
- 表皮は、最も外側にある角質層と生きた表皮細胞の層に分けられる。
- 真皮には、毛細血管や知覚神経の末端は通っていない。
- メラニン色素は、表皮の最上層にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生され、皮膚を
潤いのある柔軟な状態に保つ。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
4 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
5 | 誤 | 正 | 誤 | 誤 |
※登録販売者 平成27年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問029】
骨格系及び筋組織に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 骨には、身体各部の支持機能、臓器保護機能、運動機能、造血機能などの機能がある。
- 有機質(タンパク質及び多糖体)は骨に硬さを与え、無機質は骨の強靭さを保つ。
- 骨格筋の疲労は、運動を続けることでエネルギー源として蓄えられているグリコーゲンが減少し、
酸素や栄養分の供給不足が起こるとともに、グリコーゲンの代謝に伴って生成する乳酸が蓄積して、筋組織の
収縮性が低下する現象である。 - 骨格筋は、自律神経系に支配されているのに対して、平滑筋及び心筋は体性神経系(運動神経)で支配されている。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
5 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成27年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問030】
中枢神経系に関する以下の記述について、 )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
脳の血管は末梢に比べて物質の透過に関する選択性が高く、タンパク質などの大分子や小分子でもイオン化した
物質は血液中から脳の組織へ移行( a )。このように、脳の毛細血管が中枢神経の間質液環境を血液内の組成変動
から保護するように働く機能を( b )という。
脊髄は脊椎の中にあり、脳と末梢の間で刺激を伝えるほか、末梢からの刺激の一部に対して( c )を介さずに刺激を返す場合があり、これを( d )と呼ぶ。
No | a | b | c | d |
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1 | しやすい | 脳循環防止門 | 神経 | 脊椎反射 |
2 | しやすい | 血液脳関門 | 脳 | 脊髄反射 |
3 | しやすい | 脳循環防止門 | 脳 | 脊椎反射 |
4 | しにくい | 血液脳関門 | 脳 | 脊髄反射 |
5 | しにくい | 血液脳関門 | 神経 | 脊椎反射 |
※登録販売者 平成27年出題地域試験問題より引用
正解は4番です